極端(読み)きょくたん

精選版 日本国語大辞典 「極端」の意味・読み・例文・類語

きょく‐たん【極端】

〘名〙
① 物のいちばんはし。はしのはし。
※亜非利加内地三十五日間空中旅行(1883‐84)〈井上勤訳〉五「久しからずして此の旅行者が探究したる極端(キョクタン)に達することを得ん」
② それが限度余地のない状況極限
東京日日新聞‐明治九年(1876)一一月一三日「かの賊徒が太だ天理に背き人道に戻るの極端に達したるを」
③ (形動) 非常にかたよること。中正を失うこと。普通の程度をはずれること。また、そのさま。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
青年(1910‐11)〈森鴎外〉九「極端に言へば、若しシェエクスピイアのやうな作が新しく出たら」

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デジタル大辞泉 「極端」の意味・読み・例文・類語

きょく‐たん【極端】

[名・形動]
普通の程度から大きく外れていること。一方にはなはだしくかたよっていること。また、そのさま。「議論極端から極端へ走る」「極端な言い方」
もののいちばんはし。
[派生]きょくたんさ[名]
[類語]極度度外れけた外れけた違い異常法外篦棒べらぼう途方もない途轍とてつもない大変大層並み外れ格段著しい甚だしい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「極端」の読み・字形・画数・意味

【極端】きよくたん

甚だしく片よる。

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