業所(読み)なりところ

精選版 日本国語大辞典 「業所」の意味・読み・例文・類語

なり‐ところ【業所】

〘名〙 (「なりどころ」とも)
生産のための田地と、そこに設けた家。田地と邸宅田宅(でんたく)
書紀(720)仁徳一一年四月(前田本訓)「故、群臣、共に視て横源(よこしまのうなかみ)を決(さく)りて海に通(かよは)せて逆流(さかふるこみ)を塞ぎて田宅(ナリトコロ)を全す」
別宅別荘
※書紀(720)継体即位前(前田本訓)「近江の国の高嶋郡の三尾別業(ナリトコロ)(〈別訓〉たいほ・くりい所)より、使を遣して」

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デジタル大辞泉 「業所」の意味・読み・例文・類語

なり‐どころ【業所】

生産をする田地と、そこに設けた家。田地と邸宅。
「逆流を塞ぎて―を全くせよ」〈仁徳紀〉
別邸。別荘。
飛鳥皇女の―にいでます」〈持統紀〉

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