普及版 字通 「楚(漢字)」の読み・字形・画数・意味
楚
人名用漢字 13画
[字訓] しば・むち・くるしむ
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は疋(しよ)。〔説文〕六上に「叢木なり。一名、なり」とあって、叢木(にんじんぼく)を本義とする。〔詩、周南、漢広〕「言(ここ)に其の楚を刈る」、〔詩、王風、揚之水〕「束楚をさず」、〔詩、小雅、楚茨〕「楚楚たるものは茨(し)」など、棘(けいきよく)の類をいう。これを以て鞭笞(べんち)とするので、またむちの意となる。西周中期の金文〔(じき)〕に「王の南征に從ひ、楚を伐つ」とあって楚を連言しており、楚をまたということもあった。〔春秋〕には、荘公以前は、僖公以後は楚という。巫俗のさかんなところで、のち〔楚辞〕の文学がその地に生まれた。
[訓義]
1. にんじんぼく、とげのある木、しば、ばら。
2. むち、しもと。
3. うつ、いたむ、くるしむ、かなしむ。
4. (そ)に通じ、つらなる。
5. 楚楚、茂る、うつくしい。
6. 国の名。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕楚 イタム・タカシ・カカル・ウソ(ツ)・スハヘ・ヰル 〔立〕楚 カカル・イヤシ・シタシ・タカシ・タシナム・イタム・シモト
[熟語]
楚雨▶・楚烏▶・楚雲▶・楚越▶・楚歌▶・楚館▶・楚顔▶・楚狂▶・楚棘▶・楚吟▶・楚潔▶・楚志▶・楚詞▶・楚囚▶・楚辱▶・楚水▶・楚捶▶・楚声▶・楚切▶・楚楚▶・楚惻▶・楚撻▶・楚竹▶・楚鳥▶・楚痛▶・楚毒▶・楚▶・楚▶・楚俘▶・楚夢▶・楚▶・楚腰▶・楚謡▶・楚瀝▶・楚弄▶
[下接語]
哀楚・夏楚・刈楚・冠楚・含楚・窮楚・翹楚・苦楚・楚・激楚・三楚・酸楚・辛楚・薪楚・楚・凄楚・清楚・束楚・惻楚・痛楚・披楚・榜楚・楚
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報