椎津村(読み)しいづむら

日本歴史地名大系 「椎津村」の解説

椎津村
しいづむら

[現在地名]市原市椎津・桜台さくらだい椎の木台しいのきだい

姉崎あねがさき村の南西に位置し、西は砂洲が広がる。房総往還が通り、椎津浦が置かれた。中世は椎津郷などとみえ、椎津城が築かれた。同城跡より暦応三年(一三四〇)一二月銘の武蔵型板碑が二基発見されたほか、文保二年(一三一八)七月・貞治四年(一三六五)銘などの武蔵型板碑がある。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高六二〇石。慶長一四年(一六〇九)九月の深城ふかしろ村および不入斗いりやまず村の検地帳(慶応大学蔵)には椎津領が冠称されており、中世以来の郷村域が想定しうるが、椎津村の検地は同一九年であったらしい(上総国町村誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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