棲遅・栖遅(読み)せいち

精選版 日本国語大辞典 「棲遅・栖遅」の意味・読み・例文・類語

せい‐ち【棲遅・栖遅】

〘名〙
① ゆっくりと心静かに住むこと。いこい安らいでくらすこと。
※凌雲集(814)謁海上人〈仲雄王〉「眺矚存閑静、栖遅忌劇務
島根のすさみ‐天保二年(1840)九月一〇日「貉邱記〈略〉貉名団三郎。従卒衆多。開国以来栖遅乎此」 〔詩経小雅北山
世俗を離れて田野に住んでいること。官に仕えず、民間にあること。閑居すること。また、その人の家。
※江吏部集(1010‐11頃)中・述懐古調詩一百韻「栖遅身未達、亡考早為煙」
太平記(14C後)三五「何(いか)なる人の棲遅(セイチ)にてかあるらん」 〔禰衡‐鸚鵡賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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