森毅(読み)モリツヨシ

デジタル大辞泉 「森毅」の意味・読み・例文・類語

もり‐つよし【森毅】

[1928~2010]数学者東京の生まれ。解析学専門とし、京都大学教授などを務めるかたわら、教育問題や歌舞伎などの芸能文化に関する評論家としても活躍した。

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百科事典マイペディア 「森毅」の意味・わかりやすい解説

森毅【もりつよし】

数学者。東京都生れ,大阪府育ち。旧制中学時代から数学が得意で,東京大学理学部数学科を卒業。京都大学教授を務め,同大学名誉教授。専門は関数解析。京都大学在任中は自ら〈一刀斎〉と号し,ユニークな講義で名物教授として親しまれた。同大学退官後は自称フリーターとなり,雑誌・テレビでの軽妙で鋭い文化評論などで知られた。筑摩書房の《ちくま文学の森》では画家の安野(あんの)光雅,ドイツ文学者の池内紀(おさむ),作家の井上ひさしの4人というユニークなメンバーで編集に携わるなど,幅広いジャンルに関心をもっていた。著書として《数学的思考》《ものぐさ数学のすすめ》《位相こころ》《チャランポランのすすめ》《まちがったっていいじゃないか》などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「森毅」の解説

森毅 もり-つよし

1928-2010 昭和後期-平成時代の数学者,評論家。
昭和3年1月10日生まれ。昭和46-平成3年京大教授。数学教育協議会副委員長をつとめた。東大在学中から歌舞伎,長唄などに熱中し,芸能評論家としても活動した。平成22年7月24日死去。82歳。東京出身。著作に「現代の古典解析」「数学の歴史」「21世紀の歩き方」など。

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