推理作家。埼玉県出身。青山学院大学英米文学科卒業。1969年(昭和44)大ホテル内での密室殺人を扱った『高層の死角』で江戸川乱歩賞を受賞して推理文壇にデビュー。1972年には『腐蝕(ふしょく)の構造』で日本推理作家協会賞を受賞、新本格派の代表的な作家と目される。ほかに『人間の証明』(1975)に始まる三部作や、関東軍細菌戦部隊の恐怖を描くノン・フィクション・ドキュメント『悪魔の飽食』(1981)などがある。また歴史大作『忠臣蔵(ちゅうしんぐら)』(1986)なども発表し、時代小説の分野でも活躍した。
[厚木 淳]
『『森村誠一自選傑作短篇集』(1976・読売新聞社)』▽『『高層の死角』(角川文庫・講談社文庫)』
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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