棟持柱(読み)ムナモチバシラ

デジタル大辞泉 「棟持柱」の意味・読み・例文・類語

むなもち‐ばしら【棟持(ち)柱】

神明造しんめいづくりで、両妻の側柱外にあって棟を支える柱。

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精選版 日本国語大辞典 「棟持柱」の意味・読み・例文・類語

むなもち‐ばしら【棟持柱】

〘名〙
棟木を支える柱をいう。
② 神明造りの両妻の側柱外にあって棟を支える独立柱。小狭柱(おさばしら)
※中右記‐康和五年(1103)一〇月二二日「棟持柱顛倒之間史一人於宮中打殺哉否疑事」

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世界大百科事典(旧版)内の棟持柱の言及

【柱】より

…使用する場所によって名称が異なり,外回りの側(かわ)柱と,それより1間内側の入側(いりかわ)柱,身舎(母屋)(もや)・庇(ひさし)の別があるときはそれぞれ身舎(母屋)柱・庇柱,そのほか裳階(もこし)柱,向拝柱,門や塀における本柱と控柱などといい,同じ側柱でも隅柱とそれ以外の平柱を区別する。さらに建物の種類により,仏堂では外陣柱と内陣柱,仏壇後ろの来迎柱,塔では入側柱に相当する四天柱,相輪を支持する心柱(檫),書院や民家における床の間の床柱,民家の中心的位置にある大黒柱,さらに特殊なものとして神社本殿で,神明造の妻側に離れて立つ棟持(むなもち)柱や,大社造の中心にあるうず柱などの名称がある。 断面の形状をみると,円柱と方柱のほか六角柱,八角柱,長方形の鏡柱や片蓋(かたぶた)柱,角に自然の丸みを残した面皮(めんかわ)柱などがある。…

※「棟持柱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」