梨子打烏帽子(読み)なしうちえぼし

精選版 日本国語大辞典 「梨子打烏帽子」の意味・読み・例文・類語

なしうち‐えぼし【梨子打烏帽子】

〘名〙 (「なしうち」は「萎(な)やし打ち」の変化したもので、柔らかにつくった烏帽子の意) 漆を粗くかけ、先を尖らせた柔らかな打梨(うちなし)の烏帽子。近世は縁に鉢巻をつけ、鎧直垂に用いる。なしうちえぼうし。なしうち。
鎌倉殿中以下年中行事(1454か)「一社参之時、辻固小侍所、鎧、直垂、矢負弓を持、なしうち烏帽子廿騎」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android