桜鱒(読み)さくらます

精選版 日本国語大辞典 「桜鱒」の意味・読み・例文・類語

さくら‐ます【桜鱒】

〘名〙 サケ科の魚。全長六〇~七〇センチメートルに達する。春、桜の花の咲く頃に産卵のため海から川へさかのぼってくるのでこの名がある。産卵期は秋で、普通、河川で約四か月過ごした後に、上流の砂礫底に産卵する。孵化した稚魚は一、二年を川ですごし、のち、一部の個体は海に下りサクラマスとなる。海で満一か年をすごして再び生まれた川へもどる。地域により孵化した稚魚の一部またはほとんどの個体が淡水域に留まり、一生をそこですごす。これが陸封型で、ヤマメ(北海道・東北地方ではヤマベ)とよぶ。

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デジタル大辞泉 「桜鱒」の意味・読み・例文・類語

さくら‐ます【桜×鱒】

サケ科の海水魚。全長約60センチ。体形体色ともにサケに似る。5~7月、川を上って産卵する。幼魚は1年半後に降海するが、そのときの体色は、本種の陸封りくふうヤマメと同じ。日本では日本海側と神奈川県以北の太平洋岸に回遊してくる。美味。ほん鱒。鱒。 春》
[類語]虹鱒姫鱒

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動植物名よみかた辞典 普及版 「桜鱒」の解説

桜鱒 (サクラマス)

学名Oncorhynchus masou
動物。サケ科の遡河性魚

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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