普及版 字通 「桐(漢字)」の読み・字形・画数・意味
桐
人名用漢字 10画
[字訓] きり
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は同(どう)。〔説文〕六上に「榮なり」、また榮(栄)字条六上に「桐木なり」とあって互訓。〔説文通訓定声〕に栄は皮白くして実らず、材は琴瑟(きんしつ)に適するもので、青桐とは別のものであるという。〔詩、風、定之方中〕に「椅桐(いどう)梓漆(ししつ) 爰(ここ)に琴瑟を伐(き)る」とあり、楚宮に都するとき、これらの木をも植えた。桐人は送葬のときに用いる俑のことで、呪詛のときにも用いた。
[訓義]
1. きり。
2. あおぎり。
3. 琴の材、琴。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕桐 利乃木(きりのき) 〔名義抄〕桐・桐 ジヤウド 〔字鏡集〕桐 キリ
[熟語]
桐音▶・桐華▶・桐棺▶・桐魚▶・桐君▶・桐鼓▶・桐梓▶・桐糸▶・桐杖▶・桐▶・桐人▶・桐乳▶・桐煤▶・桐馬▶・桐油▶
[下接語]
椅桐・絃桐・孤桐・胡桐・梧桐・高桐・刻桐・糸桐・紫桐・新桐・井桐・青桐・蒼桐・白桐・碧桐・油桐
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報