桃園大圳(読み)とうえんたいしゅう

世界大百科事典(旧版)内の桃園大圳の言及

【台湾[省]】より

…とくに米,砂糖の増産には大きな努力がはらわれ,その一環として灌漑施設が整備された。このうち桃園大圳(たいしゆう)は台北盆地の西にひろがる桃園台地に設けられた水路で,これは台北市の南西52km,北流する淡水河が桃園台地によって行く手をさえぎられ,東へ流路を変える石門にダムをつくり,これを台地上に導いて溜池に給水するものである。嘉南大圳は台湾南部を西流する官佃渓上流の烏山頭に高さ55m,長さ1.3kmのダムをつくり,山をへだてた曾文渓の水をトンネルで取り入れるもので,1920年に着工し,30年に完成した。…

※「桃園大圳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」