桂馬(読み)けいま

精選版 日本国語大辞典 「桂馬」の意味・読み・例文・類語

けい‐ま【桂馬】

〘名〙
将棋の駒の一つ。一つ間をへだてて、ななめ前方左右へ飛ぶことができ、退くことはできない。敵陣の三段め以内にはいると、金と同じ働きをもつ。けいけいば
※幸若・信太(室町末‐近世初)「物に能々たとうれば、天竺州の戦に、歩兵がさきにかくれば、王行角行かけあはする、金銀桂馬かかる時、太子もかかり玉ひけり」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「アア、ア、なむさんそこに桂馬(ケイマ)がゐるとはしらねへ」
囲碁で、一目(いちもく)または二目へだたった斜めにずらせた所に石を打つこと。一目の時を「小げいま」、二目の時を「大げいま」という。
③ (桂馬の飛び方から) すじ違いであること。すじの通らない議論であること。へりくつ。〔東京語辞典(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「桂馬」の意味・読み・例文・類語

けい‐ま【×桂馬】

将棋の駒の一。1けん隔てた斜め前方の左右に飛び進める。成ると金将と同じ働きをする。桂。
囲碁で、自分の石から1間または2間隔てて斜めに石を打つこと。また、その手。1間のときを小桂馬、2間のときを大桂馬という。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「桂馬」の解説

桂馬

古典落語演目ひとつ。上方種の落語戎小判」の東京での別題。「鼻の上の桂馬」とも。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android