桂峰寺(読み)けいほうじ

日本歴史地名大系 「桂峰寺」の解説

桂峰寺
けいほうじ

[現在地名]上宝村長倉 小垣内

長倉ながくら集落の東部山腹にある。仁月山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。かつて吉野よしの村にあった天台宗荘厳しようごん(のちの本覚寺)塔頭で、本郷ほんごう村に桂月けいげつ庵があった。弘安年中(一二七八―八八)夢窓白春を鎌倉より請じて開祖となし建長寺末となる(上宝村誌)。永正年間(一五〇四―二一)江馬家一一代時直が、越中国射水いみず西田さいだ(現富山県高岡市)国泰こくたい寺より正雲寿山を請じて中興開山とし、長倉村に移して再建、長洞山桂峰寺と改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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