格子女郎(読み)こうしじょろう

精選版 日本国語大辞典 「格子女郎」の意味・読み・例文・類語

こうし‐じょろう カウシヂョラウ【格子女郎】

〘名〙
格子⑥(イ)のの女郎。
※浮世草子・新吉原常々草(1689)上「格子(コウシ)女郎程うらやましきはなし。人には道中斗(ばかり)見らるると端(はし)女良がうらやみしも、げにさる事ぞかし」
② =こうし(格子)⑥(ロ)
※人情本・恩愛二葉草(1834)二「屹度(きっと)した大夫職の花魁ならばさういふ事もあらうけれど、さん茶うめちゃの格子女郎」

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デジタル大辞泉 「格子女郎」の意味・読み・例文・類語

こうし‐じょろう〔カウシヂヨラウ〕【格子女郎】

江戸時代、遊女階級の一。吉原では、大夫たゆうの次、つぼねの上の位。また、その位の遊女。遊女屋表通りに面した格子の中に控えていた。格子。

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