格子先(読み)こうしさき

精選版 日本国語大辞典 「格子先」の意味・読み・例文・類語

こうし‐さき カウシ‥【格子先】

〘名〙
格子の前。格子戸の前。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石停留所「夫でも門から玄関迄二間程御影の上を渡らなければ、格子先の電鈴(ベル)に手が届かない」
② (店の正面に格子があり、その中に遊女が張り見世をしたところから) 特に、遊女屋店先をいう。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)二「かうしさきをうろついている内、客人ひとりあがるを見すまして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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