精選版 日本国語大辞典 「根無草」の意味・読み・例文・類語
ねなし‐ぐさ【根無草】
[1] 〘名〙
※静嘉堂文庫本千載(1187)雑中「明日知らぬ御室の岸のねなしぐさ何あだし世に生ひ始めけん〈小大進〉」
※浄瑠璃・義経新高館(1719)一「扨も九郎判官殿謀叛の企おはす由、市に街(ちまた)にとりどりに言ひふらしたる根無草(ネナシクサ)」
② 住所、職業、考え方などに定まったところがないこと。また、あてもなく漂っているような生き方をしている者、はかない者としての人間を①にたとえていう。
④ 植物「おのまんねんぐさ(雄万年草)」の異名。〔大和本草(1709)〕
⑤ 植物「みせばや(見━)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
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