根原村(読み)ねばらむら

日本歴史地名大系 「根原村」の解説

根原村
ねばらむら

[現在地名]富士宮市根原

ふもと村の東、人穴ひとあな村の北、富士山北西麓の山裾に位置し、右左口うばぐち(中道)が通る。応永一六年(一四〇九)八月一七日の道仁書下(大宮司富士家文書)に「富士浅間宮御神領之内禰原関所」とみえ、富士浅間社(富士山本宮浅間大社)領であった当地は甲斐国との国境に位置し、右左口路の道筋にあたるため関所が設けられ、富士長永に宛行われていた。永禄四年(一五六一)八月二五日、今川氏真は大宮おおみや城および興国寺こうこくじ(現沼津市)城普請に従事する富士山造四〇人に対して、厚原あつはら(現富士市)と根原関の通行料を免除し、両関で通行料を押取っていた渡辺将監らの行為を禁じている(「今川氏真朱印状」井出文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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