校書(読み)こうしょ

精選版 日本国語大辞典 「校書」の意味・読み・例文・類語

こう‐しょ カウ‥【校書】

〘名〙
① =きょうしょ(校書)〔書言字考節用集(1717)〕
② (中国、唐代の名妓薛濤(せっとう)がその文才元稹(げんしん)に認められ、校書郎に任ぜられたことから) 芸妓芸者異称
柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉初「蓋し此等の評論有名校書(〈注〉ゲイシャ)の為に之を発するのみ」

きょう‐しょ ケウ‥【校書】

〘名〙 文書校合(きょうごう)すること。校正(こうせい)
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)一「是ほど一つに校書をつかさどるぞ」 〔蜀志‐向朗伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「校書」の意味・読み・例文・類語

こう‐しょ〔カウ‐〕【校書】

校合きょうごう」に同じ。きょうしょ。
《唐の元稹げんしんが蜀に使者として行ったとき、接待に出た妓女薛濤せっとうの文才を認め、校書郎に任じたという「唐才子伝」の故事から》芸者のこと。

きょう‐しょ〔ケウ‐〕【校書】

校合きょうごう」に同じ。こうしょ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「校書」の読み・字形・画数・意味

【校書】こう(かう)しよ

書物を校勘する。唐以後は妓女の雅称。〔漢書、劉向伝〕上、方(まさ)に詩書し。古、向に詔し、中(中書)五經祕書をせしむ。

字通「校」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android