精選版 日本国語大辞典 「栗鼠」の意味・読み・例文・類語
り‐す【栗鼠】
〘名〙 (「りっす(栗鼠)」の変化した語) リス科の哺乳類の総称。体形はネズミ類に似るが四肢が長く、尾も長くて総(ふさ)状をなす。ユーラシア大陸の中北部に広く分布し、多くの亜種に分けられる。日本で最も普通なのはホンドリス(単にリスともいう)で体長約二〇センチメートル、尾長約一七センチメートル。背面は褐色に富み、尾の先は白色。夏毛では体側と四肢が橙褐色を呈し、冬毛は灰褐色で、耳に長毛の総を生ずる。本州以南の各地の森林に分布。木登りがうまく「きねずみ」ともいい、鋭い門歯で木の実などを食べる。北海道ではやや大形で、背面が灰褐色で尾は先端も黒いエゾリスがすむ。毛皮は寒地のものが良質とされ、服飾用となる。一般には別属のシマリスなどを含める。〔日葡辞書(1603‐04)〕
くり‐ねずみ【栗鼠】
〘名〙
② 「くりねずみいろ(栗鼠色)」の略。
りっ‐す【栗鼠】
〘名〙 =りす(栗鼠)〔温故知新書(1484)〕
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