栗原(市)(読み)くりはら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「栗原(市)」の意味・わかりやすい解説

栗原(市)
くりはら

宮城県北部に位置する市。2005年(平成17)栗原(くりはら)郡築館町(つきだてちょう)、若柳町(わかやなぎちょう)、栗駒町(くりこままち)、高清水町(たかしみずまち)、一迫町(いちはさまちょう)、瀬峰町(せみねちょう)、鶯沢町(うぐいすざわちょう)、金成町(かんなりちょう)、志波姫町(しわひめちょう)、花山村(はなやまむら)が合併して成立。JR東北新幹線、東北本線、国道4号、398号、457号、東北自動車道が通じ、築館・若柳金成の各インターチェンジがある。北西部にある栗駒山一帯は国定公園に指定されており、ニッコウキスゲ群生で知られる世界谷地(やち)や新湯(しんゆ)温泉がある。栗駒山南東麓にはかつて細倉鉱山があったが、1987年(昭和62)閉山。鉱山跡には地底博物館「細倉マインパーク」がある。登米(とめ)市と接する南東端には、国指定天然記念物のハクチョウの飛来地として有名な伊豆沼(いずぬま)、内沼(うちぬま)があり、1985年(昭和60)にラムサール条約登録湿地となっている。2015年(平成27)、栗原市全域(栗駒山から伊豆沼・内沼を含む平野部)が「栗駒山麓ジオパーク」として認定された。双林寺(そうりんじ)木造薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)(国指定重要文化財)など、市内各地に多くの文化財がある。面積804.97平方キロメートル、人口6万4637(2020)。

[編集部]


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