栄枯(読み)えいこ

精選版 日本国語大辞典 「栄枯」の意味・読み・例文・類語

えい‐こ【栄枯】

〘名〙
① (━する) 草木の生い茂ったり、枯れたりすること。
文華秀麗集(818)下・神泉苑九日落葉篇〈巨勢識人〉「四時寒暑来且行、一歳栄枯春与秋」
※新撰朗詠(12C前)上「栄枯は大底園露に任せたれば、早晩は由来(もとより)野煙に属す〈具平親王〉」 〔顔延之‐秋胡行〕
② 栄えることと、衰えること。栄枯盛衰
※凌雲集(814)伏枕吟〈桑原宮作〉「栄枯但理矣、倚伏同須期」
※米沢本沙石集(1283)四「栄枯(ヱイコ)事過ぬれば皆夢の如、憂喜心に忘て空門を学ぶ可き也」 〔曹植‐贈丁翼詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「栄枯」の意味・読み・例文・類語

えい‐こ【栄枯】

草木の茂ることと枯れること。
栄えることと衰えること。盛衰。「栄枯常なし」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「栄枯」の読み・字形・画数・意味

【栄枯】えいこ

栄落。盛衰。魏・曹植〔丁翼に贈る〕詩 積善には餘慶り 榮枯は立(たちどころ)に須(ま)つべし

字通「栄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android