柴神(読み)シバガミ

デジタル大辞泉 「柴神」の意味・読み・例文・類語

しば‐がみ【×柴神】

峠や山道入口などにあって、通行人の安全を守るという神。通る人が柴や草を手向ける風習がある。柴折り様。柴取り神。

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世界大百科事典(旧版)内の柴神の言及

【栞∥枝折】より

… 以上の枝折語源説に対して折口信夫は,その理由は示していないが,若干の疑念を表明している。枝折を柴折とも書くが,じつは峠や山の口にあって通行の安全を守る道祖神のことを柴神,柴折様などとよんで,通りすがりの人がや青草を手向ける習俗がある。柳田国男はこの柴神を,柴をまつり柴を手向けとする神の名であるとして,柴は今日でいうサカキ(榊)またはシキミ(樒)のことであるとしている。…

※「柴神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」