新撰 芸能人物事典 明治~平成 「柳家 紫朝(初代)」の解説
柳家 紫朝(初代)
ヤナギヤ シチョウ
- 職業
- 新内節太夫 寄席音曲師
- 本名
- 尾山 亀次郎
- 別名
- 初名=鶴賀 花蝶,前名=富士松 紫玉,富士松 佐交,柳家 柴朝(ヤナギヤ シチョウ),後名=富士松 紫朝(2代目)(フジマツ シチョウ)
- 生年月日
- 明治6年 9月9日
- 出生地
- 富山県
- 経歴
- 幼くして失明、12歳で東京の鶴賀花太夫に弟子入りし、花蝶を名乗る。後に一時、久留米に行って初代富士松紫朝に学び、富士松紫玉の名を与えられる。のち佐交。鶴賀、富士松両方の姓を持ったが、明治32年ごろ横浜の寄席に出演中、旧師花太夫の異議により富士松姓をやめる。翌春、鶴賀に籍を残したが、寄席の柳派に加盟、柳家柴朝と改名。初代紫朝の家族の了解を得られなかったため、「柴」の字をあてた。のちに許されて紫朝と改名。今日の富士松派ではこの人を2代目富士松紫朝とする。初代譲りの渋い芸が人気を博し、「正夢」などを得意とした。
- 没年月日
- 大正7年 5月12日 (1918年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報