20世紀日本人名事典 「柳家 三語楼(1代目)」の解説
柳家 三語楼(1代目)
ヤナギヤ サンゴロウ
大正・昭和期の落語家
- 生年
- 明治8年3月(1875年)
- 没年
- 昭和13(1938)年6月29日
- 出身地
- 神奈川県横浜市
- 本名
- 山口 慶二
- 別名
- 前名=橘家 右円喬,談洲楼 燕洲
- 学歴〔年〕
- セント・ジョセフ・カレッジ卒
- 経歴
- 横浜の運送業の家に生まれ、セント・ジョセフ・カレッジを卒業、商館勤めの傍ら、素人英語で活動。明治43年頃、4代目橘家円喬に入門、右円喬と名のる。師匠没後、2代目柳亭燕枝門下となり燕洲と改め、のち3代目柳家小さんに師事。大正5年真打昇進に際し三語楼と改名した。独特の口調で漢語・英語をまじえたマクラが評判をとり、在来の噺をアレンジした「寝床」「たぬき」や自作の「九段八景」「徳ちゃん」などを得意とした。昭和初期には俗に三語楼協会といわれた落語協会を率い、傘下に柳家金語楼、初代柳家権太楼、初代柳家三亀松などを擁した。晩年、胃癌のため引退し、13年同病で死去した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報