新撰 芸能人物事典 明治~平成 「柳家 つばめ(3代目)」の解説
柳家 つばめ(3代目)
ヤナギヤ ツバメ
- 職業
- 落語家
- 本名
- 宮尾 正造
- 別名
- 前名=柳家 さん三,柳家 歌太郎,柳家 さくら
- 生年月日
- 明治17年 9月17日
- 出生地
- 群馬県伊勢崎
- 経歴
- 機織業宮商の若旦那から生来の美声と芸事好きが高じて噺家になる。30歳頃から一念発起で3代目柳家小さんに弟子入り。さん三を名乗り大正2年人形町末広で初高座を踏む。5年頃に師の前名歌太郎を名乗りしばらく旅回りした後、7年5代目柳亭左楽門に移り、睦会に所属して同年11月柳家さくらと改め真打昇進。昭和3年7月3代目柳家つばめを襲名した。音曲から都々逸・大津絵・甚句・よかたん節を売物にするほか、上州訛りを克服した素噺でも実力を示し、「永代橋」「棒だら」「火焔太鼓」「能狂言」などを得意とした。戦時下に睦会・左楽系の重鎮として、中国・満洲などに慰問活動をしたが、15年頃体調をくずし中風となって2年後に没した。
- 没年月日
- 昭和17年 2月15日 (1942年)
- 家族
- 二男=宮尾 たか志(漫談家)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報