柳之町(読み)やなぎのちよう

日本歴史地名大系 「柳之町」の解説

柳之町
やなぎのちよう

[現在地名]堺市柳之やなぎのひがし一丁・柳之やなぎの西にし一丁

九間くけん町の北にある大道を挟む両側町。「天王寺屋会記」元亀二年(一五七一)一一月二四日条に「柳町隆意会」が催され、千宗易・津田道叱・同宗及の三名が参加したことを記す。天正一七年(一五八九)一〇月一五日の起請文(法華寺文書「堺市史」所収)に「柳町米や助七」の名がみえる。また長谷はせ(現奈良県桜井市)の慶長八年(一六〇三)銘の鰐口に「願主堺柳屋町唐物屋伝兵衛」とみえるのも当町住人と推定される。元禄二年(一六八九)堺大絵図に「柳之町」とあり、東頬九筆・西頬一〇筆の宅地で、町会所は北東隅に所在。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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