柳の眉(読み)やなぎのまゆ

精選版 日本国語大辞典 「柳の眉」の意味・読み・例文・類語

やなぎ【柳】 の 眉(まゆ・まよ)

① (「白居易長恨歌」の「芙蓉面柳如眉、対此如何不涙垂」などから) 柳の葉、または柳の萌え出た芽を眉に見立てていう。
万葉(8C後)一〇・一八五三「梅の花取り持ち見れば吾が屋戸の柳乃眉(やなぎノまよ)し思ほゆるかも」
女性のほっそりした美しい眉を柳の葉にたとえていう。りゅうび。
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)唐船「二八あまりの上臈の、芙蓉のかんばせ柳のまゆ」

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デジタル大辞泉 「柳の眉」の意味・読み・例文・類語

やなぎ‐の‐まゆ【柳の眉】

柳の枝にえ出た若芽を眉に見立てていう語。
《「柳眉りゅうび」を訓読みにした語》女性のほっそりした眉。女性の美しい眉。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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