柚釜(読み)ユガマ

デジタル大辞泉 「柚釜」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐がま【×柚釜】

ユズの実の上部を切り、中身をくりぬいて中に調味した詰め物を入れた料理 秋》「灯りても―づくりのなほつづく/秋桜子

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精選版 日本国語大辞典 「柚釜」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐がま【柚釜】

〘名〙 柚子の実の上部を切り、中身を取り除いて酢の物薄味煮物などの料理を詰めたもの。《季・秋》 〔柚珍秘密箱(1785)〕

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「柚釜」の解説

ゆがま【柚釜】

ゆずの上部を切って中身をくりぬいた器。上部はふたとする。また、これに詰め物をした料理。ゆずの果汁を混ぜたみそを詰めて焼くもの、和え物を詰めたものなどがある。

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世界大百科事典(旧版)内の柚釜の言及

【柚餅子】より

…室町時代から文献に見られるもので,〈柚干〉とも書いていた。ユズの頭部を水平に切り,その切口から中の果肉をかき出したものを柚釜(ゆがま)と呼ぶが,その柚釜の中へ米の粉を主材とする詰物をして,切りとった頭部でふたをする。これをわらなどで縛ってよく蒸し,蒸し上げたものを日干しにする。…

※「柚釜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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