染汚(読み)ぜんま

精選版 日本国語大辞典 「染汚」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ま【染汚】

〘名〙 (kliṣṭa の意訳「ぜんわ」の連声) 仏語一定種類煩悩のこと。また、煩悩によって心がけがれること。煩悩の別称として用いることもある。
※栂尾明恵上人伝記(1232‐50頃)上「我が大師釈尊染汚・不染汚二種の無知を断じて」 〔勝鬘経‐自性清浄章〕

ぜん‐な【染汚】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「染汚」の意味・読み・例文・類語

せん‐お〔‐ヲ〕【染汚】

[名](スル)けがれること。また、けがすこと。汚染
物質の穢悪なるは人を―せず」〈中村訳・西国立志編

ぜん‐ま【汚】

仏語。煩悩ぼんのうで清浄な心をけがすこと。また、煩悩のこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「染汚」の読み・字形・画数・意味

【染汚】せんお

けがれ。

字通「染」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android