染抜(読み)そめぬく

精選版 日本国語大辞典 「染抜」の意味・読み・例文・類語

そめ‐ぬ・く【染抜】

〘他カ五(四)〙
① 十分に濃く染める。十分にその色に染まらせる。
模様もと地色のままにして、他の部分を染める。地の部分だけを染める。また、模様などをくっきりと染め上げる。
談義本・華鳥百談(1748)五「踏馬(ふみうま)御免と染(ソメ)ぬきたる紺の腹掛して」

そめ‐ぬき【染抜】

〘名〙
① 染め抜くこと。模様を地の色のままにして他を染めること。また、その模様。
※俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)吟桃独吟「蘆辺の田鶴を染抜にする つら幕に吹井の浦を見渡せば」
染糊を使って染め抜いた更紗(さらさ)

しみ‐ぬき【染抜】

〘名〙 衣服布地調度品などについた部分的なよごれやしみを、生地をいためることなく除き取ること。また、それに用いる薬品
※落語・樟脳玉(1890)〈二代目古今亭今輔〉「博多へ浸(しみ)を付けましたので、〈略〉浸抜(シミヌキ)に遣たら宜からうと申ますと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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