染分(読み)そめわけ

精選版 日本国語大辞典 「染分」の意味・読み・例文・類語

そめ‐わけ【染分】

〘名〙
① 種々の色に染め分けること。また、そのもの。
満佐須計装束抄(1184)二「御堂供養千僧などの堂童子のそめわけとて、左右わかちて、やなぎつつじとてある」
② 転じて、別色・濃淡の差がはっきりと区別できることをたとえていう語。
浄瑠璃吉野忠信(1697頃)名寄せ狭衣に、藤咲初むる初花の、濃ゐと薄いとそめわけに」

そめ‐わ・ける【染分】

〘他カ下一〙 そめわ・く 〘他カ下二〙 色をかえて染める。色分けして染め出す。転じて、染めたようにはっきりと色分けする。
※新千載(1359)秋下・五七一「立田山いかに時雨の染分て青葉にまじる紅葉なるらん〈藤原実躬〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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