柑子色(読み)かんじいろ

精選版 日本国語大辞典 「柑子色」の意味・読み・例文・類語

かんじ‐いろ【柑子色】

〘名〙 黒みを帯びた黄色。
今昔(1120頃か)二八柑子(かむじ)色なる紬(つむぎ)帽子(ばうし)をして」

こうじ‐いろ カウジ‥【柑子色】

〘名〙 黄色の赤みがかった色。みかんいろ。だいだい色。柑子。
玉葉‐建久三年(1192)三月一九日「平絹鈍色御袙単、柑子色大口」

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デジタル大辞泉 「柑子色」の意味・読み・例文・類語

こうじ‐いろ〔カウジ‐〕【×柑子色】

赤みがかった黄色。だいだい色。

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色名がわかる辞典 「柑子色」の解説

こうじいろ【柑子色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「明るい黄赤」としている。一般に、蜜柑みかんをやや薄くした色のこと。柑子はミカン一種でコウジミカンの略。「カンジ」とも読む。色名としては蜜柑色よりも古い伝統色名。アカネ科クチナシとキク科ベニバナなどを合わせて染めたと伝えられる。こう系統も含め、このようなみを帯びた黄色は仏教と関係が深い色とされる。

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