枳棘(読み)ききょく

精選版 日本国語大辞典 「枳棘」の意味・読み・例文・類語

き‐きょく【枳棘】

〘名〙 カラタチイバラおどろ荊棘(けいきょく)。転じて、心にとげのある悪人邪魔者のたとえ。
菅家文草(900頃)二・春日過丞相家門「況乎一旦薨已後、門下応看枳棘花」
※歌謡・閑吟集(1518)「あぢきなひそちや、枳棘に鳳鸞すまばこそ」 〔韓非子‐外儲説〕

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デジタル大辞泉 「枳棘」の意味・読み・例文・類語

き‐きょく【××棘】

からたちといばら。心にとげのある人や、居心地の非常に悪い場所などをたとえていう。

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普及版 字通 「枳棘」の読み・字形・画数・意味

【枳棘】ききよく

からたちと、いばら。悪木。〔韓非子、外説左下〕橘柚を樹(う)うるは、之れをへば則ち甘くし、之れを嗅げば則ち香し。枳棘を樹うるは、りて人を刺す。故に君子は樹うるを愼む。

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