枝葉・支葉(読み)しよう

精選版 日本国語大辞典 「枝葉・支葉」の意味・読み・例文・類語

し‐よう ‥エフ【枝葉・支葉】

〘名〙
樹木の枝と葉。
※凌雲集(814)詠桃花一首〈平城天皇〉「願以成枝葉下、終天長樹玉階辺」
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)松嶋「松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹たはめて」
② 家柄・門派について、樹幹にあたる本宗(ほんそう)主流に対し、そこから分派した流れをさす。子孫一門
※詩序集(1133頃)月下多軒騎詩序〈平光俊〉「早出槐風棘露之枝葉、更韜楊金荊玉之光輝
平家(13C前)三「一期(いちご)の栄花猶あやうし。枝葉連続して、親を顕し名を揚げむ事かたし」
主体に付随した部分。末の部分。重要でない部分。末節。
本朝文粋(1060頃)九・学校如林詩序〈大江朝綱〉「雖時属休明、択枝葉於言行
※国会論(1888)〈中江兆民〉「其互ひに相異なる所は皆枝葉(シエフ)に属する点にして其本根楨幹に至ては尽く同一なり」 〔礼記表記

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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