林木(読み)りんぼく

精選版 日本国語大辞典 「林木」の意味・読み・例文・類語

りん‐ぼく【林木】

〘名〙
① 林の樹木
明衡往来(11C中か)中末「以林木之可玄武之神者」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「岩石時に奇骨を露はし、林木時に秀姿を呈し」 〔荀子勧学
木材
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉六上「北海道特産の林木(リンボク)を集めて作った五角堂や」 〔墨子‐雑守〕

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デジタル大辞泉 「林木」の意味・読み・例文・類語

りん‐ぼく【林木】

森林の樹木。「林木を伐採する」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「林木」の意味・わかりやすい解説

林木
りんぼく

(1) forest tree 造林の対象になる樹木。利用価値が高いこと,単位面積あたりの生産量が多いこと,幹がまっすぐで,上下直径の差が少いこと,繁殖が容易で造林・更新を確保できること,病虫害への抵抗性が強く,環境条件に対する適応性がすぐれること,などの条件に合った樹木をいう。 (2) stand 森林をつくっている樹木の集団。一つ一つの樹木が相接して並び立ち,その樹冠 (クローネ) が閉鎖 (鬱閉) している。孤立している木に比べ,まっすぐで枝下が長く,節が少く小さい。上下の直径の差が少く,直径が大で,年輪密度が平等であり,林業の生産目的にかなった材になる。

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