松田道雄(読み)マツダミチオ

デジタル大辞泉 「松田道雄」の意味・読み・例文・類語

まつだ‐みちお〔‐みちを〕【松田道雄】

[1908~1998]医師評論家茨城の生まれ。昭和22年(1947)京都小児科を開設、昭和42年(1967)、診療をやめて執筆専念。診療の経験を生かして執筆した「育児百科」がベストセラーとなる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「松田道雄」の意味・わかりやすい解説

松田道雄【まつだみちお】

小児科医学者,評論家。茨城県生れ。京都大学医学部卒業。開業医で,患者中心の医療を目指し,1960年関西保育問題研究会会長となった。主著に《結核》(1940年)や,《私は赤ちゃん》(1960年),《私は二歳》(1961年),《育児の百科》(1967年)などのユニークな育児書がある。ベトナム反戦運動に参加して政治・社会問題に対する発言も行った。独自のマルクス主義研究などでも知られ,《日本知識人の思想》(1965年),《革命と市民的自由》(1970年),《世界の歴史 22 ロシアの革命》(1970年),《自由を子どもに》(1973年)などの著書もある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松田道雄」の解説

松田道雄 まつだ-みちお

1908-1998 昭和時代の小児科医,評論家。
明治41年10月26日生まれ。京都府衛生技師などをへて京都市内で開業。患者との対話と,看護婦の観察力をいかした医療を実践。母親の立場を尊重した育児書「育児の百科」などを出版。ロシア革命史の研究者としても知られる。平成10年6月1日死去。89歳。茨城県出身。京都帝大卒。著作に「私は赤ちゃん」「安楽に死にたい」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android