20世紀日本人名事典 「松本 たかし」の解説
松本 たかし
マツモト タカシ
昭和期の俳人
- 生年
- 明治39(1906)年1月5日
- 没年
- 昭和31(1956)年5月11日
- 出生地
- 東京市神田区猿楽町(現・東京都千代田区)
- 本名
- 松本 孝
- 主な受賞名〔年〕
- 読売文学賞(第5回・詩歌俳句賞)〔昭和28年〕「石魂」
- 経歴
- 室生流座付の能役者の家系に生まれ、小学校卒業後、能の稽古に励むかたわら、家庭教師について勉学する。14歳の時肺尖カタルとなり、その療養中「ホトトギス」を読み、俳句に興味を抱く。大正12年以後高浜虚子に師事し、昭和4年「ホトトギス」同人となる。10年「松本たかし句集」を刊行し、以後「鷹」「弓」「野守」を刊行。戦後は21年に「笛」を創刊し、28年刊行の「石魂」で読売文学賞を受賞。他の著書に随筆集「鉄輪」「俳能談」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報