松前[町](読み)まつまえ

百科事典マイペディア 「松前[町]」の意味・わかりやすい解説

松前[町]【まつまえ】

北海道松前郡,北海道南端の町。15世紀中ごろ蠣崎(かきざき)氏の居館ができ,1606年(慶長11年)松前氏が福山館(現,松前城)を築いて以後は松前藩城下町として,北海道と本土の連絡地,海産物集散地として栄えた。明治以後は中心的地位を失い,漁業の町へと変貌を遂げた。福山城跡史跡),オオミズナギドリ繁殖地(天然記念物)がある。293.25km2。8748人(2010)。
→関連項目時規物語ラクスマン

松前[町]【まさき】

愛媛県中部,伊予郡の町。松山市伊予市の間,重信(しげのぶ)川の河口左岸を占める。主集落は1595年から松山築城まで加藤嘉明の居城地。かつて行商を営んでいたが,1938年東洋レーヨン(現,東レ)愛媛工場が進出工業の町となった。予讃線伊予鉄道郡中線が通じる。20.41km2。3万359人(2010)。

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