杵屋勘五郎(5世)(読み)きねやかんごろう[ごせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「杵屋勘五郎(5世)」の意味・わかりやすい解説

杵屋勘五郎(5世)
きねやかんごろう[ごせい]

[生]1875
[没]1917
長唄三味線方の家元。 12代杵屋六左衛門の次男,本名広吉。 1902年,喜三郎より5世勘五郎を襲名。同年,歌舞伎座囃子頭となる。三味線の名手であるとともに,作曲にも非凡の才を発揮し,兄 13代六左衛門と協力して植木店派 (六左衛門家) の全盛期を築き上げた。代表作『春秋』『島の千歳 (せんざい) 』『新曲浦島』 (13代六左衛門と合作) ,『多摩川』など。

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