東金市(読み)トウガネシ

デジタル大辞泉 「東金市」の意味・読み・例文・類語

とうがね‐し【東金市】

東金

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日本歴史地名大系 「東金市」の解説

東金市
とうがねし

面積:八九・三四平方キロ

千葉市・八街やちまた市の東に位置し、北は山武さんぶ山武町・成東なるとう町、東は九十九里町、南は大網白里おおあみしらさと町と接する。市域の北西部は下総丘陵に、南東部は九十九里平野に連なる。国道一二六号・千葉東金有料道路が千葉市へ、国道一二八号が茂原もばら市・勝浦市へ通じる。JR東金線が大網と成東を結び、当市域に福俵ふくたわら・東金・求名ぐみようの三駅がある。

〔古代・中世〕

考古遺跡は丘陵部に多い。家徳かとく遺跡は縄文時代の丸木舟を出土し、道庭どうにわ遺跡は弥生時代中期を中心とする。古墳時代後期から平安時代にかけての住居跡を中心とした遺跡としては作畑さくはた山田水呑やまだみずのみ大網山田台おおあみやまだだい第3・久我台くがだいの諸遺跡があげられる。古代には山辺やまべ岡山おかやま郷・山口やまぐち郷・管屋すがや(和名抄)などの郷域であったと考えられる。久我台には鎌倉時代の房総の守護北条長時三代の城があったとも伝えられる。北西部には南北朝期から室町時代にかけて鎌倉浄光明じようこうみよう寺領があった。永正六年(一五〇九)頃酒井定隆が東金城を修築し、土気とけ(現千葉市緑区)とともに酒井氏の拠点とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東金市」の意味・わかりやすい解説

東金〔市〕
とうがね

千葉県中東部,九十九里平野の中央部にある市。 1953年東金町と公平 (たかひら) ,丘上,大和 (やまと) ,正気 (まさき) ,豊成 (とよなり) の5村が合体し,54年源 (みなもと) ,福岡の2村の一部を編入して市制徳川家康がこの地を軍事的,経済的に重視し,現在の船橋市から 40kmに及ぶ直線道路 (東金街道 ) を建設,東金御殿を建てたことから地方物資の集散地として発展。近年は台地九十九里浜の農林産物,海産物の集散地で,「上総もめん」の問屋制家内工業の中心地。園芸農業,特にマキなどの庭木づくりが行われる。九十九里県立自然公園に属する鴇ヶ峰 (ときがみね) ,桜の名所八鶴湖などがある。 JR東金線が通る。面積 89.12km2。人口 5万8219(2020)。

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