東興野村(読み)ひがしこうやむら

日本歴史地名大系 「東興野村」の解説

東興野村
ひがしこうやむら

[現在地名]立川町狩川かりかわ

最上川左岸に位置し、江戸街道に沿う。東は清川きよかわ村、西は狩川村、南は台地、北は荒鍋あらなべ新田村正保郷帳に村名がみえ、田三七九石余・畑六二石余。正保庄内絵図(本間美術館蔵)には東興谷村とみえる。正徳四年(一七一四)の高五一〇石余(「清川組総石高」斎藤文書)弍郡詳記では高五一五石余、免五ツ三分、家数四八。寛政三年(一七九一)当時、村民の三分の一にあたる一七戸が困窮して年貢米未納となっている。なかには「弟身売、女房身売ニ而上納」という百姓もおり、大庄屋によって年貢皆済のため様々な措置が講じられた(「困窮百姓吟味之上取立明細帳」因幡文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android