東洲至道(読み)とうしゅう しどう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「東洲至道」の解説

東洲至道 とうしゅう-しどう

?-? 鎌倉時代の僧。
臨済(りんざい)宗。京都東福寺の円爾(えんに)(1202-80)の弟子で,書にすぐれた。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の東洲至道の言及

【留学】より

…彼らは各地の名僧をたずねて,熱心に参禅修行をつみ,しかも,46年にわたって留学生活を送った竜山徳見を筆頭に,30余年の約庵徳久,24年の無涯仁浩,23年の椿庭海寿,22年の雪村友梅,21年の復庵宗己,古源邵元,古鏡明千,20年の無我省吾,17年の友山士偲,15年の大拙祖応などのように,きわめて長期間にわたって本格的に大陸禅を学んだものが多かった。その結果,留学僧たちのなかにはその業績を認められて,たとえば,北京に大覚寺を開いた東洲至道,長安の翠微寺に住した雪村友梅,洪州隆興府の兜率寺に住した竜山徳見,秀州嘉興府の円通寺に住した約庵徳久,鄞(ぎん)県の福昌寺に住した椿庭海寿,羅陽の三峰寺に住した大初啓原などのように,大陸の名刹の住持などの要職を勤めたものも少なくない。また,1327年(嘉暦2)に入元した古源邵元(しようげん)などは,五台山を巡拝し,達磨が開いた河南の嵩山少林寺などに赴いて,同寺や山東省の霊現寺にその撰になる碑文をつくるなど,多方面にわたって活躍した人々が多い。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」