東根(読み)ヒガシネ

デジタル大辞泉 「東根」の意味・読み・例文・類語

ひがしね【東根】

山形県中東部の市。乱川みだれがわ扇状地に立地し、果樹・ホップ栽培が盛ん。東根温泉があり、また山形空港がある。人口4.6万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「東根」の意味・読み・例文・類語

ひがしね【東根】

山形県中東部の地名。最上川支流、乱(みだれ)川の扇状地に発達リンゴサクランボなどの栽培を行なう。東根温泉がある。昭和三三年(一九五八市制

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改訂新版 世界大百科事典 「東根」の意味・わかりやすい解説

東根[市] (ひがしね)

山形県中央東部の市。1958年市制。人口4万6414(2010)。山形盆地の北東部に位置し,東は奥羽山脈,西は乱川(みだれがわ)扇状地の北半を占める。埋没条里遺構など古代遺跡が多い。中世には小田島荘が開かれ,現在の中心地東根に城郭も築かれた。近世に入り乱川扇状地の扇央部や扇頂部で新田開発が進み,タバコなど商品作物栽培の盛んな農業地帯となった。現在は伝統のタバコ生産のほかにリンゴ,サクランボなどの果樹栽培や養鱒業が行われる。近年は山形空港に隣接する臨空工業団地や大森工業団地への工場誘致が進み,県内3位(1995)の出荷額をあげている。市街地の北部に,1910年灌漑用井戸掘削中に温泉が湧出して発展した東根温泉(含硫化水素・ボウ硝弱食塩泉,56~61℃)があり閑静な温泉街をなす。南部の神町(じんまち)には陸上自衛隊第6師団司令部がある。東根城跡(現,東根小学校)には樹齢500年を超す大ケヤキ(天)がある。JR奥羽本線と国道13号線が南北に縦断し,48号線が仙台へ通じる。山形新幹線(奥羽本線)のさくらんぼ東根駅と東北中央自動車道のインターチェンジがある。
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