精選版 日本国語大辞典 「東村山」の意味・読み・例文・類語
ひがしむらやま【東村山】
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東京都中北部の市,1964年市制。人口15万3557(2010)。武蔵野台地上の近郊住宅都市で,北は埼玉県所沢市に接する。狭山丘陵南東麓は湧水に恵まれて早くから開け,中世には武蔵七党の村山党の根拠地,近世は鎌倉街道の久米川宿として発展した。南部の台地一帯は江戸時代初期の野火止(のびどめ)用水の開削後,新田開発が行われた。第2次大戦までは畑作,養蚕,狭山茶栽培を主体とする農村であったが,戦後,とくに昭和30年以降,久米川団地など多くの団地が建設されて東京近郊の住宅地となり,工場も進出した。西武池袋線・新宿線・多摩湖線,JR武蔵野線が通じる。臨済宗徳蔵寺には新田義貞の鎌倉攻めの際の供養碑〈元弘の板碑〉(重文)が残り,また臨済宗正福寺には1407年(応永14)建立の唐様建築地蔵堂(国宝)がある。市域西端には多摩湖がある。
執筆者:井内 昇
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