東岸居士(読み)とうがんこじ

精選版 日本国語大辞典 「東岸居士」の意味・読み・例文・類語

とうがんこじ【東岸居士】

謡曲四番目物観世宝生金剛喜多流作者不詳。いなかから都に上り清水寺に参詣した旅人に求められて、東山雲居(うんご)寺の東岸居士という有髪の僧が歌舞を奏しながら高僧法語を説き、また、羯鼓(かっこ)を打ちながら仏の教えをうたう。遊狂物の典型的なものの一つ。

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