日本大百科全書(ニッポニカ) 「東勇作」の意味・わかりやすい解説
東勇作
あずまゆうさく
(1910―1971)
バレエ・ダンサー、振付師。仙台市生まれ。エリアナ・パブロワEliana Pavlova(1899―1941)に学んだのち、「益田トリオ」の一員として踊り、また日劇を本拠にオリガ・サファイアOlga Sapphire(1912―1981)の相手役を務めた。第二次世界大戦中、ロマンチック・バレエやディアギレフ・バレエの作品を本を頼りに再現。弟子には松山樹子(みきこ)、松尾明美(あけみ)(1918―2013)、薄井憲二(1924―2017)らがいる。戦後、東京バレエ団の結成に参加、『白鳥の湖』を踊った。ルネサンスのバレエやバス・ダンスの研究なども有名である。代表作に『桜咲く国』『はなかげ』がある。
[市川 雅]
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