東ノ坊(読み)ひがしのぼう

日本歴史地名大系 「東ノ坊」の解説

東ノ坊
ひがしのぼう

大仏寺の一坊、江戸後期以後は新大仏寺の別名。「伊水温故」に「東ノ坊 大仏寺十ケ坊ノ随一 本尊阿弥陀、運慶作 平田文珠院下」とある。「三国地志」に新大仏寺について「坊址曰空坊曰光坊曰巽坊曰松木坊曰隅坊曰岩坊曰久保坊曰宝蔵坊曰池坊曰真如坊曰岡坊以上十一坊地名ニ存ス(中略)今存スルトコロハ東坊ノミ」と記されている。江戸時代には新大仏寺の名称は「伊水温故」「三国地志」では「五宝山新大仏寺」と書かれているが、普通「新」をとって「大仏寺」「大仏」とよばれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android