来来(読み)らいらい

精選版 日本国語大辞典 「来来」の意味・読み・例文・類語

らい‐らい【来来】

語素〙 時を表わす語の上に付いて、今から数えて次の次に当たるその時であることを表わす。翌々。「来々週」「来々学年」など。
歌舞伎絵本合法衢(1810)五幕「いとしぼなげに、来年お逢ひなされうやら、乃至来来年(ライライネン)にならうやら、知れないお別れ。目出たい門出を祝して」

くる‐くる【来来】

〘名〙 タラはらわたをいう、女房詞一説に、ブリのはらわたとも。
親元日記‐寛正六年(1465)正月一〇日「鱈の腸を不来不来(こずこず)と云て正月用たつ、不来不来と云は名詮あしきによりて、中比より来来(クルクル)と書たり」

くや‐くや【来来】

連語〙 (カ変動詞「く(来)」の終止形疑問を表わす係助詞「や」の付いた「くや」を繰り返した語。多く「と」を伴って用いる) いま来るか、いま来るかと待ち構えている状態をいう語。
※後撰(951‐953頃)恋一・五一〇「くやくやと待つ夕暮と今はとて帰る朝といづれまされり〈元良親王〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「来来」の意味・読み・例文・類語

らい‐らい【来来】

[語素]時などを表す名詞の上に付いて複合語をつくり、次の次、の意を表す。「来来週」「来来年度」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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