杖刑(読み)じょうけい

精選版 日本国語大辞典 「杖刑」の意味・読み・例文・類語

じょう‐けい ヂャウ‥【杖刑】

〘名〙 令制で、五刑一つ。杖で罪人の臀(しり)を打つ刑罰。徒(ず)より軽く、笞(ち)より重い。打つ数は六十から百までの五等あり、一等ごとに十を増した。じょう。杖罪。〔五国対照兵語字書(1881)〕 〔唐律疏議‐一〕

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デジタル大辞泉 「杖刑」の意味・読み・例文・類語

じょう‐けい〔ヂヤウ‐〕【×杖刑】

じょう1

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普及版 字通 「杖刑」の読み・字形・画数・意味

【杖刑】じよう(ぢやう)けい

竹や楚(しもと)でうつ刑。〔隋書、刑法志〕新令四十卷を上(たてまつ)る。大抵魏・晉の故事る。其の制、刑名五。一に曰ふ、死。~五に曰ふ、杖。三十・二十・十の差り、そ三等。

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世界大百科事典(旧版)内の杖刑の言及

【杖罪】より

…また,帳内資人が本主の意に反して罪を犯した場合,杖罪以下は本主が執行することができる。杖刑は,すでに《隋書》倭国伝中に見えるが,律令刑罰体系の笞・杖の刑の初見は,《日本書紀》天武11年(682)11月条であろう。【小林 宏】。…

※「杖刑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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